2009年1月以降ご出産予定の妊婦さんへお願い

☆当院は"産科医療補償制度"に加入しています。
 

この制度は、
分娩に関連して発症した脳性麻痺の子供と家族の経済的負担を速やかに補償すると共に、
脳性麻痺発症の原因分析と再発防止、そして産科医療の質の向上を目的として2009年1月より創設される制度です。

お産の現場では赤ちゃんが健康で元気に生まれてくるために医師や助産師などができる限りの努力をしていますが、
それでも予期せぬ出来事が起こってしまうことがあり、
子供たちを守るためにとても大切な制度であると私たちは考えています。

具体的な補償内容としては、2009年1月以降の出生で、
原則出生体重が2000グラム以上かつ妊娠33週以上のお産で重度の脳性麻痺となった子供が対象となり、
補償額は20年間においてトータルで3千万円が支払われるものです。

この制度の実施に伴い、当院で出産予定の全ての妊婦さんに対し、
妊娠5ヶ月頃よりこの制度の対象者となることを示す登録証を記入していただく形となり、
当院の分娩費には全ての方に3万円の加算がされます。

出産育児一時金は35万円から38万円へ3万円の引き上げが決まっていますので、
実質的な産婦さんの負担は変わりません。

新しい制度でわかりにくい部分も多いかと思いますが、
1000人に2人の割合で発症する脳性麻痺の子供を守っていこうという前向きな制度です。
妊婦健診の際に随時ご案内いたしますので、
ご理解とご協力をお願いいたします。