HIS研究発表会 2008年6月1日

in鹿児島(主幹:伊集院病院)

テーマ『患者様に喜ばれる病院になるために』

発表者 野村 菜奈美

こんにちは。ごきそレディスクリニック3年目の看護師の野村です。
第38回のHIS研究会では私たちの小さなクリニックに見学にお越しくださりありがとうございました。
「HISのおかげ」で患者様に選んでいただいていることを発表します。

まずビストロばぶちゃんからです。少しでも患者様やご家族に喜んでいただけるようオープンキッチンに改修(かいしゅう)しました。
結果、患者様の様子がわかり、残さず召し上がられるとムッシュの励みになっています。

アンケートに「きゅうりを残したら次の日からお皿に乗ってなくて嬉しかったです。」とありました。
ムッシュの小さな心遣いです。
母乳育児に生クリームはちょっと問題ですが、給食部門会で豆乳の利用を学んだ自慢のヘルシーオレンジムースです。
IT部門です。HISのおかげでいろいろなセクションが仲良くなりました。
たくさんの患者指導箋の管理もHISで学びました。
データーベースの共有化のメリットもHIS で学んできた参加者からスタッフ全員に浸透し日常化しています。
毎日の朝礼の事項と母乳育児10か条の学びはもちろん、病棟管理や勤務表も電子掲示板で確認しています。
昨年春の主管の経験から緻密(ちみつ)なリレーションが繰り返され、行事の計画もスムーズに運べます。
クリスマス会のタイムレコード、役割分担表はちょっと自慢ができるHIS主管からの学びです。
もちろんおっぱい劇にも磨きがかかっています。
私はサンタガールでした。
また、既にISOを取得されている施設の取り組みに刺激を受け、現在、9月の認証に向けマニュアル化とシステムの再確認を行っています。
病院事務部門です。事務長会で育児休業規程をはじめ雇用について学びました。

各種委員会やISO、地震対策、未集金対策、クレーマー対策等細かい所や日頃の悩みも共有でき感謝に耐えません。
見学先でのアテンダントさんの優しい笑顔に当院もはじめました。見学に行く先々でのスタッフの暖かさは最高の学びです。
なぜ接遇が大事かを実際感じて伝達してくれています。
受付です。一番は予約システムの導入です。
待ち時間短縮の研究発表の際に患者さまからのアンケートを行い、30分の短縮が確認されました。
患者様の感謝の言葉に嬉しい思いでいっぱいです。
HISがなければ統計は取らなかったと思います。
電子カルテの導入も業務が簡略化(かんりゃくか)し看護師とのかかわりもより深くなりました。
玄関にお花も置き、受付もオープンカウンターとしました。
見学先のクリニックに触発されて、明るいカーテンに変えました。
午前11時ころは光のマジックで天使が降りてきそうです。
季節ごとのアロマオイル。
雨の日に出すタオルの準備。
一番の学びは、見学先での温かいおもてなしです。
患者様にまた来ていただけるクリニックをめざし楽しく仕事をしています。

看護部門では発表のあった写真入のマニュアルをまねして作りました。
 
見学先で院長が感動した赤ちゃんの体重分の重りの入ったキューピーちゃんは妊婦指導に活躍しています。

授乳時の足のせ台も即まねしました。
看護助手マニュアル災害対策マニュアルもデジカメで撮って物品場所や使い方集が出来ました。

赤ちゃん湿疹や妊娠線予防にはスクワランとアロマクリームと教えてもらいました。

病棟のおへその管理もHISで学び、ベビーバスの消毒法も改善しました。
分娩監視装置のトリアージの勉強も少しずつ進んでいます。
院長は毎回HISから帰ると楽しそうにわいわい企画(きかく)を立てて喜んでいます。

出来れば院長に「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「躾(しつけ)」の5Sの実行もお願いしたいものです。
最後に外来主任からのメッセージです。

勤務に追われ、自身の職場しか知らず、「井の中の蛙(いのなかのかわず)」になりがちなところを招かれる側となり、
さまざまな面で意識の高いHIS会の施設やスタッフの姿勢等を肌で感じさせていただけたおかげで「まだまだ出来る」「すべきことがある」ことに気づき
パワーを注入(ちゅうにゅう)されています。
この研究発表を通して、当院の歴史が分かりとても嬉しく思いました。
本当にありがとうございました。